自宅で永遠とオンラインゲームをプレイしていると、気づくと仲間や対戦相手に対して腹を立てている自分がいました。
普段、私はそんなに怒る人間ではありません。
むしろ職場では「怒った顔なんて見た事ない」と言われるくらいに温厚な方だと思います。
それなのに、ゲーム中だとすぐに頭に血が昇る。。。。
現在はもうゲームからある程度の距離をとっているので大丈夫なのですが、その当時は現実世界でも小さな事にイライラして怒りっぽくなっていました。
実は科学的にも証明されているのですが、
ゲーム中毒になると脳が変化して人格まで変わってしまいます。
ゲーム依存症はこんなにもヤバイ!
まず、ゲーム依存症(ゲーム中毒)の本当の怖さを簡単にご紹介します。
あまり知られてはいませんが、
ゲーム中毒者の脳は麻薬中毒者の脳に酷似した変化を見せます。
この情報はゲーム依存症について科学的な視点からまとめられた本の情報を参考にしています。
インタ-ネット・ゲ-ム依存症 ネトゲからスマホまで /文藝春秋/岡田尊司
子供を持つ親御さんなら必読レベルのためになる本です。
本書内で参考にしている論文によると、
MRIでゲーム中毒者の脳を検査すると麻薬中毒者の脳と同様の変化・萎縮が実際に確認されるそうです。
その結果として、私や皆さんが経験するようなゲーム中毒者に特有の行動・思考パターンが現れるわけですね。
以下、管理人が実際に経験した恐怖のゲーム依存症状をどうぞ。
- 気づいたら25時間連続でゲームをしていた
- 気持ち悪くなって倒れるまでゲーム。
- 眼精疲労で片目が開かなくなっても片方の目だけでゲーム
- やらなくてはいけない仕事を忘れてゲーム
- 現実に対して無気力・無関心になる
- 親指の指紋が無くなるまでゲーム
- 食事を忘れてゲーム。空腹と低血糖で死にそうになる
- トイレを忘れてゲーム。自宅でもらしそうになる
- 会社での仕事中もゲームの事ばかり考える
- 現実世界で集中力が無くなって細かいミスが増える
- ゲームをやりたすぎて友人と会わなくなる
- 日常生活の細かな事にもイライラ
- 現実に興味が無くなるので社交性ゼロ
- もうゲームなんてやめようと考えた次の日に12時間ゲーム
- ゲームの対戦相手にすぐキレる
はい、人間として終わっています(笑)
ここまでひどくなくても、皆さんも少しは身に覚えがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ゲームは本当に楽しいのですが、諸刃の剣です。
私は20代のうちに中毒症状を自覚して、ゲームのプレイ時間をかなりセーブする事に成功しました。その後、自分の仕事に集中して打ち込んだ結果、現在は独立して個人事業主として生計を立てる事が出来ています。
惰性でゲームばかりしていたら、今でも嫌いな上司にヘコヘコと頭を下げる生活を続けていたと思います。
それでも、スプラトゥーン2のような面白いゲームが出てくると急にハマってしまって、上記のようなひどい状態になってしまう事があるのです。(現在は封印済み!)
ゲームの怖さを再確認してハマりすぎないようにしよう!
と、怠惰な自分を戒めるためにも本記事を書いています。ご家族がゲームばかりやっていて心配という方などにも参考にして頂ければと思います。
ゲームには覚醒剤と同程度の快楽と危険性がある
さきほどご紹介した本によると、50分間テレビゲームをプレイすると、脳内のドーパミンの放出量が2倍に増えるという論文が発表されています。
ドーパミンとは脳内で分泌される快楽物質です。
このドーパミンによる快感のせいで、我々はゲームやギャンブルをやめる事が出来ずに永遠と続けてしまうのです。
同じ論文内で引用されているデータでは、覚醒剤を静脈に注射(0.2mg/kg)した時のドーパミン放出量の増加は2.3倍とされています。覚醒剤とゲームで0.3倍しか差が無いと思うと恐ろしいですね。
そして、ゲーム中毒者の脳の前頭葉の一部(島皮質)には顕著な萎縮が確認出来るそうです。
この部分は自己抑制の中枢と言われており、まさにゲームをやめるための部位がゲームによって失われるという悪循環となっているのですね。ギャンブルや覚醒剤の中毒者の脳にも同じ現象が確認出来るそうです。
目標のための努力が継続出来ない、感情が抑えられずにイライラしてしまう、などの傾向が強くなるのもこのせいかと合点がいきました。
ゲーム依存が重度になるほど脳の萎縮も顕著になっていきます。(IQもガッツリ下がるそうです。。。。)
ゲームプレイヤーに変わった人が多い本当の理由に気づく
オンラインゲームの対戦ゲームをプレイしていると、ビックリするほどおかしな人が多い事に気づくと思います。
冗談ではなく本当に多いです(笑)
- ちょっとした事でブチギレ
- 初心者や格下を狙ってボコボコにしたうえで煽り行為
- 失敗は全て仲間のせい、成功は全部自分の手柄
- ゲームセンターで奇声(1人でも)
以前はゲームにハマる人はもともと変な人が多いのだと思っていました。
しかし、ゲーム依存症について調べていくうちに必ずしもそうとは言えないと思うようになりました。
すなわち、
ゲームの影響で脳が変化・萎縮した結果として変な人になってしまったのではないか。
という事です。
少なくとも、重度のゲーム中毒は脳に悪影響を与えるため、本来は温厚で理性的な性格の人間も感情を抑えられなくなる傾向はあります。
もともと感情に抑制が効かないタイプの方がゲームをやり続けたら、ゲームセンターで発狂して奇声を上げてしまうようになるのも不思議ではないのかもしれません。それが、近い将来の自分の姿だという可能性もあるのです。
最近のゲームは本当に良く出来ていて楽しすぎるのですが、健康で幸せに生きるためにも程よい距離感で付き合っていきましょう!
ゲームは1日1時間!(もっとやりたいけども!)